A Weekend Getaway

With Chloë Grace Moretz

カリフォルニアに降り注ぐ太陽の光。この日この場所は一段とその輝きを増していた。ここはロサンゼルスから車で2時間ほどの砂漠地帯にあるパームスプリングスのザ・パーカー・ホテル。緑に囲まれたプールを望む一室に、21歳の女優、クロエ・グレース・モレッツ (Chloë Grace Moretz) が滞在している。彼女にとってこの砂漠への小旅行は今回が初めてではない。このリゾート地は、究極の週末のバカンスだという。「ロサンゼルスで育ったので、ここには子どもの頃からよく来ていたわ。この砂漠のオアシスの歴史が好き」。クロエは2005年公開の映画『悪魔の棲む家 』 で7歳にして子役デビュー。その後、『キック・アス 』や『キャリー 』 などの大ヒット作や話題のインディー映画に多数出演。その役柄も多岐にわたり、今年はすでに映画4作品の公開が予定されている。束の間の休息は誰よりも必要なようだ。

「週末のバカンスの荷物はシンプルが一番、サングラスとシューズがあれば十分。この二つは休日には欠かせないわ」。クロエいわく、シューズはワードローブの重要なマストアイテム。「子どもの頃、母がシューズをたくさん持っていたから、私もいつか真似したいと思っていたの。私にとって最高のシューズとは履き心地が良いこと。デザインも際立っていないとね」。彼女のバッグ選びも具体的だ。「どこに持っていくかがポイント。クラッチなら口紅とスマートフォンと財布が入ること。クロスボディとして使えることも重要、夜にどこかで踊ることになるかもしれないし!」

クロエは、女優の仕事には信念を持って取り組んでいるという。「自分の人生の主人公になりたいとか悲劇のヒロインだとか、そういうことではないの。車に例えるなら、助手席に座るより自分で運転していたい。ずっとそう思ってきたわ。私の母はシングルマザーで、私には兄が4人いるの。物心ついた頃からどんな自分になりたいか自然に考えてきた。この業界でどういう存在でいたいかというのも同じ感覚。そもそも演じることや映画制作自体が好きでそれが自分の原動力になっていると思うの。やるからにはつねに最善を尽くしたい。メディアの影響力は絶大だと思うから」。

“ジミー チュウを身に付けるとワクワクするしセクシーな気分になるわ。”

クロエはレッドカーペットの常連ブランド、ジミー チュウの長年のファンの一人。そのお気に入りの理由も奥が深い。「ジミー チュウを身に付けるとワクワクするしセクシーな気分になるわ。スタイルもあり自分の個性を表現できるから、私自身とっても心地良いの。自分らしいルックスになるし、レッドカーペットのイベントにも感謝祭のディナーにも合うのよ。サンダンス映画祭では、ジミー チュウのゴールドのブーツをずっと履いていたわ。ウィメンズマーチ(女性蔑視などに抗議するデモ行進)もそのブーツで歩いたし、その後の映画のプレミアでは同じブーツにヴァンパイアズ・ワイフのドレスを合わせたのよ。雪の中ではワンダーウーマンみたいな気分になれたわ!」

クロエのこの強い信念は女性のエンパワーメントにも通じている。「複雑な問題であってもそれを解決に近づける簡単な方法が一つだけあると思うの。自分の意見を主張するときは、他人の意見も聞いて、理解して、そこから学ぶ。その方が自分の立場をただ主張するよりもはるかに有益だと気付いたの。前向きな議論をすることが大切ね。自分自身の力も周囲の人の力も高められる方法はたくさんあるわ」。クロエはハリウッドで出逢った女性たちに恵まれたと振り返る。「子どもの頃から演技やそれ以外のことで私を支えてくれた女性がたくさんいたわ。母や兄たちと同じように、一緒に強くなれることを教えてくれた。競い合うより支え合う方がお互いを高め合える。競い合えば人間関係が上手くいかないし、自分にもいいことないから」。

年もクロエは彼女の最大の関心事に取り組んでいる。新作映画『The Miseducation of Cameron Post(キャメロン・ポストの誤った教育)) 』が公開される。この映画は、キャメロンという名のレズビアンの女子高生が、両親を亡くした後、一緒に暮らすことになった保守的な叔母から矯正治療を強いられるというストーリー。この脚本にクロエは大いに共感した。兄2人がゲイであることを早い時期に明かしていることもあるが、この作品は平等や差別をテーマにしており、その内容を世の中に伝えたいと彼女自身が強く思っているからだ。「女優としてこの題材に取り組む使命感を感じているの。政治家の女性蔑視の問題もあるし、私がまだ幼い頃にカミングアウトした兄二人が人は皆平等であるということを教えてくれた。愛は愛よ、形は関係ないわ。それを明かせない人たちに代わって立ち上がることが大切だと兄たちが気付かせてくれたの。」

しっかりとした意見を語る自信に満ちた女性。クロエのそのクリエイティブなエネルギーは女優業だけに決して留まらない。写真に傾ける情熱も人一倍。彼女のインスタグラムの写真は1420万人のファンを魅了している。さらに映画の舞台裏の仕事にも興味を膨らませているという。「映画業界のいろいろな分野に携わってみたいの。女優だけでなくクリエーターでもありたいわ。制作会社を立ち上げて映画を制作するとか、兄のトレバー(俳優でありプロデューサー)と共同監督してみるとか、これからアーティスティックな活動もしていきたいと思っているわ」。クロエ・モレッツの今後の活躍にますます目が離せない。

“自分の人生の主人公になりたいとか悲劇のヒロインだとか、そういうことではないの。車に例えるなら、助手席に座るより自分で運転していたい。ずっとそう思ってきたわ。”

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