Autumn Winter 2015

With Kate Hudson

2000年製作の映画「あの頃ペニー・レインと」でミステリアスなペニー・レインを演じ、その年のアカデミー助演女優賞にノミネートされてから、自然体な美しさでハリウッドを魅了し続ける女優、ケイト・ハドソン。

ジュリー・クリスティ、アニタ・パレンバーグ、シェールがファッションアイコンと言うケイト自身も、70年代のシルエットに厳選したアクセサリーとナチュラルメイクを合わせてモダンに昇華し、ベストドレッサーとしての地位を確固としたものにするファッショニスタ。

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ジミー チュウは、2015年 秋冬・コレクションよりお気に入りのシューズを身に着けたケイトに、独占インタビューとフォトシューティングを行いました。バレエに着想を得た最新コレクションにちなみ、長年バレエを続けてきたケイトが日々の鍛練を女優としてのキャリアにどう活かしたのか、自己表現をすることが自身の内面に与えた影響について語ってくれました。



自身のファッションについて教えて

着たいものはそのときの気分によるんだけど、共通しているのは心地良いスタイルであること。ライトで風になびくようなアイテムをたくさん持っているの。セクシーで、あらゆる意味で自由な70年代のスタイルを常に意識しているわ。ファッションアイコンはジュリー・クリスティ、アニタ・パレンバーグ、ケイト・モス、シェール。


最新コレクションはバレエに着想を得ているけど、バレエの練習が自身に与えた影響は?

わたしはバレエとともに育ったの。3歳のとき母にクラスに入れられてから、12歳まで続けたわ。そのあとはリリカルなどほかのダンスも。クラスを休むことは許されなくて、とにかく行かなきゃと思って通っていたわ。ダンスはわたしの体が何を必要としているのかを理解するのにすごく重要。ダンスの素晴らしいところは、厳しい鍛錬を経て一度基礎ができてしまえば、あとは自由に解き放てること。それはすべてに言えることで、演技も稽古を重ねて役に入り込んだら、あとは自然に任せられるの。


レッドカーペットや劇中で着用した衣装で気に入っているのは??

わたしの仕事って、一流のデザイナーたちと関わることができて本当にラッキーよね。ファッションは大好きだからドレスアップは毎回張り切るわ。役作りで楽しみにしていることのひとつは、その人物がどんな服を着るのかを考えること。「ナイン」で衣装デザイナーのコリーン・アトウッドと仕事ができたのは一番の思い出よ。レッドカーペットで印象に残っているのは、今年のゴールデングローブ賞授賞式で着た白いドレスと、2003年のアカデミー賞授賞式で着たゴールドのドレス。どちらもヴェルサーチのものよ。あと、2003年のゴールデングローブ賞授賞式で着たヴァレンティノのプリントドレス、2013年のゴールデングローブ賞授賞式で着たアレキサンダー・マックイーンのドレスも忘れられない。他にもいろいろあるけど、毎回最高と思ったものを選んでいるから、ひとつだけ選ぶのは難しいわ。



今回の撮影で一番気に入ったのは?

窓辺で撮った、ピンクベルベットのパンプスにボリュームのあるスカートを合わせたスタイル!ヴィンテージのオスカー・デ・ラ・レンタにあるような、ゆるやかですごく優美な雰囲気だったわ。


ファッションに関する最初の記憶は?

幼いころ、デザイナーのボブ・マッキーのところにフィッティングに行く母について行ったの。そこらじゅうに綺麗な生地やスパンコールが溢れていて、夢のような光景だったわ。ボブはわたしのためにスパンコールが施されたいろんな色のリボンを10個ほど袋に詰めてくれて、そのときこのことは一生忘れないと誓ったわ!


人生のモットーやルールはある?

いくつかあるわ。まずは自分自身に正直であること。みんなの思い描く通りのケイト・ハドソンを演じようとすると、結果としてみんなをがっかりさせてしまうような気がするから。自分に正直で、誠実であることは一番大切にしているわ。本当のわたしを曝け出したところで良く思ってくれない人もいるだろうから、それがちょっと怖いんだけどね。ただ、そうした方がプレッシャーや不安に思うことが少なくて、わたし自身幸せでいれるの。もうひとつは、人生はたった一度きりということ。毎日を今日が最後の日かもしれないと意識すれば、もっと能動的に楽しめるわ。いろいろなことに目を向けて、本質を理解しようとするの。自分の人生を最大限に楽しまなくちゃ。


初めてのヒールシューズについての思い出は?

たぶん12歳のときね。当時母はまだわたしにヒールを履かせてくれなかったんだけど、もちろん母のクローゼットに忍び込んではいろいろと試していたわ。卒業式に小さなチェリーがあしらわれた、白いサンドレスを着たの。当日の朝、母が綺麗な箱に包まれたシューズをプレゼントしてくれて。たぶんヒールは3センチもなかったんだけど、真っ赤なパンプスで、それはもう大喜びしたわ。


衣装チームとはどうやってレッドカーペットのスタイルを決めているの?

毎回メンバーはだいたい決まっていて、彼らの意見に従うわ。いつも最後は決まってまったく異なるテイストのスタイル二択で迷ってしまうの。スタイリングはみんなで意見を言い合って、結果自然と決まることもあるし、試行錯誤することもあるわ。髪をアップにするか下すかとか、遊ぶみたいにいろいろと試してみて、ひとつのルックとしてどうか、わたしらしいか判断していくの。最終的にはわたしにとってしっくりくるかどうか。それが重要なの。

どの季節のファッションが好き?

素材の質感とか、贅沢な重ね着が好きだから、秋冬のファッションが一番楽しい。だけど実際に着るとなったら夏のアイテムね。わたしはサマーガールなの!締め付けるものが好きじゃないから、なるべく少ないアイテムで過ごしたいし、風になびくような素材がいいわ。それにアクセサリーで遊ぶのも楽しいわね。



女優としての活動を始めてから、自分自身を深く知るきっかけになった仕事はある?

あまり商業的に成功しなかったり、知られていない映画でも、わたしにとってはすごく意味があるの。毎回何かを学んでいるわ。映画が製作される過程を見て学ぶのが好きで、できるだけすべてを吸収しようとするの。撮影が長期に及ぶときは、共演者やクルーとの仲を深められるわね。「あの頃ペニー・レインと」の撮影はかなり長期だったから、とても思い出深いわ。ロバート・アルトマン監督の映画に出演できたのも良い経験だったわ。彼は俳優にかなりの裁量を委ねるの。監督は彼自身がキャンバスで、俳優は好きな色で描くのだと言っていたわ。今までたくさんの人とともに仕事をしてたくさん学ばせてもらったけど、わたしが一番興味あるのは撮影クルーね。ジョン・トールやボブ・リチャードソンといった巨匠の技術を間近で見ることができるのはこの職業の特権よ。レンズの種類や照明についていろいろ聞くと、みんな異なるアプローチをしているのよね。ひとつ学んだ大切なことは、仕事のときは現場にしっかり腰を据えて、私情を持ち込まないこと。


ビューティー・ティップを教えて

長年母のメイクアップを担当しているトム・ケースは、例えばたった4つのアイテムでも素晴らしく美しい顔を作り上げることができるの。彼は立体感を表現することに長けていて、わたしは母がメイクされるを側で見ながら、ハイライトとシェーディングを学んだわ。万人に共通するようなビューティー・ティップは存在しないと思うの。ひとりひとり骨格が異なるから、ある人にとって最適なハイライトの入れ方も、他の人には合わなかったり。ナチュラルメイクのときはインサイドラインをひくわ。上下の粘膜にアイラインをひくと、目が大きく、一気に華やかになるの。


健康に関するアドバイスはある?

砂糖を摂らないこと、あるいはどれだけ砂糖を摂取しているかきちんと把握して制限すること。以前は16時くらいになるともう中毒なんじゃないかってくらい甘いものを欲していて、あらためて意識したときには愕然としたわ。やめると本当に変わるわよ。運動に関しては、億劫にならずに週4日続けられることをするといいわ。短時間でもいいの、例えば公園を歩き回るとか。何でもいいから頻繁に体を動かして心拍数を上げれば、体への意識が高まるわ。もうひとつは瞑想で、母と兄はもうずっと前からやっていたんだけど、わたしは仕事と子供の世話で忙しいからできないと思っていて。でも、今年の目標が毎日5分か10分の瞑想をすることだったからなんとか始めてみたら、もう人生が変わったわ!最初5分だったのが今は20分になって、一日を落ち着いて、集中して始めることができるようになったの。今ではストレスを感じたとき、自分自身に戻るためにいつでも瞑想しているわ。