ジミー チュウ

COMPANY PROFILE

21世紀を代表するラグジュアリー・アクセサリー・ブランド、ジミー チュウ。ブランドの核であるシューズを中心に、官能的な感性と遊び心に満ちた大胆なスピリットを世界に送りだしています。

ブランドのルーツは、1990年代の初めにロンドンのイーストエンドをベースに活躍していたシューズ・メーカー、ジミー・チュウ氏にあります。彼は、故ダイアナ妃をはじめとしたグローバルなジェットセッターにシューズを制作していました。 会社設立は1996年、ジミー・チュウ氏の姪にあたるサンドラ・チョイは、イーストエンドのアトリエ時代からデザインを任され、クリエイティブ・ディレクターとして事業に参画、現在もそのポジションに就いています。ジミー・チュウ氏は2001年にブランドから離れています。

官能的でファッション性の高いデザイン、卓越したイタリアのクラフツマンシップは洗練された女性から支持を得て、ファースト・コレクションはたちまち成功、絶賛されました。世界的なラグジュアリー・ビジネスを創り上げるという目標のもと、ジミー チュウは外部からの投資を受けることで、製品のカテゴリー、チャネル、そして流通地域など大幅な拡張に着手しました。

セレブリティ・ファッションの代名詞でもあるジミー チュウは、いち早くレッドカーペットの常連となったブランドのひとつです。華やかな女優陣がジミー チュウのシューズやバッグを着用して優雅に歩くレッドカーペットは、この上なく絶好のランウェイと言えるでしょう。現在ではセレブリティからロイヤルファミリー、ミュージシャン、ファーストレディまで、多くのスタイルアイコンに愛されています。

セレブリティの愛用ブランドであるということも追い風となり、ジミー チュウは瞬く間に大きなブランドへと成長。のちに、マリオ・テスティーノ、イネス&ヴィノード、ピーター・リンドバーグ、スティ-ブン・マイセルやテリー・リチャードソンといった著名フォトグラファーが広告キャンペーンを撮り下ろすようになり、強さとグラマラスを兼ね備えたモデルがハイヒールを履きラグジュアリーなハンドバッグを持った姿によって、ブランドの象徴する女性像がより如実に語られていくようになります。

出店計画もブランドの戦略には欠かせないものでした。最初の店舗は1996年にロンドンのモットコム通りにオープン、同時に世界の主要なセレクトショップでの販売も開始しました。その2年後には米国へ進出し、ニューヨークとビバリーヒルズへ出店。以降、ロンドンのスローン通りやボンド通り、パリのモンテーニュ通り、ローマのコンドッティ通り、ニューヨークのマディソン通り、ビバリーヒルズのロデオ・ドライブ、東京の銀座といった、世界の主要ラグジュアリーマーケットへの進出を続けました。

今日、ジミー チュウは、フルラインが揃うラグジュアリー・アクセサリーブランドに成長しました。レディースシューズを中核として、ハンドバッグ、革小物、スカーフ、サングラス、ベルト、フレグランスおよびメンズシューズを展開しています。クリエイティブ・ディレクターのサンドラ・チョイは「世界で最も愛されるラグジュアリーブランドを構築する」というビジョンを携えて、設立の1996年からブランドとともに走ってきました。ジミー チュウのグローバルストアネットワークは200店舗以上に及び、世界各地の直営店舗や世界中で最も有名な百貨店、セレクトショップで販売されています。現在、ジミー チュウはニューヨーク証券取引所にて取引銘柄「CPRI」として上場しているグローバルファッションラグジュアリーグループのカプリホールディングス傘下にあります。

ジミー チュウ

SANDRA CHOI

英国ワイト島に生まれ、香港で教育を受けたチョイは、10代で中等教育を受けるにあたってロンドンに移住。この頃から、彼女の叔父であり、ロンドンのイーストエンドを拠点にクチュール・シューズメーカーとして働いていたジミー・チュウ氏のもとへ手伝いに行くようになります。チュウ氏は当時、故ダイアナ妃をはじめとするジェットセッター達のためにシューズを作っていました。見習いからデザイナーとして正式にキャリアをスタートすることを強く望んだチョイは、かのセントラル・セント・マーティンズへ進学。学校ではファッションデザインを専攻しながら、引続きチュウ氏の秘蔵っ子として働いていましたが、チュウ氏のもとでデザイン、パターン、縫製、フィッティングや木型作りなど、クチュール・シューズの製造に必要なノウハウを完璧にマスターしたチョイは、ついに修学を断念し、彼女の時間すべてを捧げて、デザインの仕事とチュウ氏のアトリエの運営に没頭するようになりました。

1996年、サンドラ・チョイをクリエイティブ・ディレクターとして「ジミー チュウ」ブランドが誕生。ジミー チュウは以降、世界中に熱狂的な顧客を持つことで知られるブランドへと成長していきます。

最初の店舗は1996年にロンドンのモットコム通りにオープン、そして同時に世界で世界で最も権威のある百貨店での販売も開始しました。セクシーなカッティングとファッション性の高いデザインに、イタリアのクラフツマンシップを融合させたファースト・コレクションは、瞬く間に顧客の心を捉え、成功を収めます。チョイのファッションへの深い造詣と、ビスポーク・シューズメーカーとして彼女が磨いてきたスキルが、クチュール品質でありながらも小売りで通用するシューズ・コレクションを実現させたのです。

世界へ目を向けた拡大戦略を掲げたジミー チュウ社は米国へと進出し、1998年にニューヨーク、1999年にはロサンゼルスに店舗をオープン。ロサンゼルス店を足掛かりにハリウッド・セレブへと顧客を広げたチョイは、小さなホテルの中のアトリエから、セレブリティたちがレッドカーペットで着用するための1足を数々送り出してきました。ハル・ベリー、サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、ナタリー・ポートマンといった女優たちがジミー チュウのシューズやバッグを着用して優雅に歩くレッドカーペットは、この上なく絶好のランウェイと言っても過言ではないでしょう。

その後、ジミー チュウは数々の栄誉に輝きます。2008年には英国ファッション協会からデザイナー・ブランド・オブ・ザ・イヤー賞を、また米国アクセサリー協会からは2008年ACEブランド賞を、ニューヨークのフットウエア・ニュースからは2008年ブランド・オブ・ザ・イヤー賞を受賞しました。